twitter小説 【2】

友達がダイエットだの何だので水を飲む中、私は毎日ミルクティーを飲んでいた。正直、甘ったるくて好きじゃない。それでも毎日飲んだ。だって、大好きな君も同じものを飲んでるから。

 

黄昏が空を覆う。つめたい秋風に身体をふるわせながら、私は顔を上げた。あの頃より近くなった空は、どこまでも遠い。変わらぬ橙色の景色が、変わり果てた私の胸をしめつけた。

 

あふれた涙が止まらない。すべてを吐き出した喉元はカラカラで、それでも私は声を上げた。「つらかったね、大丈夫だよ」その一言は凝り固まった胸の奥を軽くしてくれた。「ありがとう、もう大丈夫」立ち上がった私に、迷いはない。目覚めた瞳に残った涙が、らんらんと輝いていた。

 

「アナタのしんぞー、くださいなっ」赤い着物の幼女が、こう言ってきたんだ。「うんいいよ」だから僕はその手をとってこう言ったんだ。「そのかわり、キミの心を僕にちょうだい?」真っ赤になった幼女はそのまま消えちゃった。口説いて除霊したって、信じてもられるかな?

 

1/3】「はやく行くんだ」「でも、」「いいから!」ためらう彼女をむりやり塀の上へと登らせる。この地獄のような施設から彼女だけでも逃がさなければ。迫害され収容された、俺たちの最後の希望を。「ありがとう、みんな」飛び降りていった背中には、おそろしい羽が生えていた

 

2/3】調査のため廃棄された施設へとやってきた。何の罪もない人間がここで強制労働させられていたらしい。むごいことを。「おい、あれはなんだ?」同僚が指したのは白骨化した死体。背中には無数の矢が。「逃げようとして殺されたのか」打ち付けられた矢がまるで天使の羽のようだった。

 

3/3】「みんなは、どこ?」木枯らしの吹く中、彼女は今日もその場所にたたずんでいた。ともに戦地で戦い、施設から逃がしてくれた彼らを、彼女は待っているのだ。「早く会いたい」その同胞が朽ち果てた塀の向こうにいるとも知らず、無数の羽をはやした彼女は今日も木枯らしに揺れる。

 

満天の星空から世界を見下ろす。射すような肌寒さも、真っ暗で果てのない山並みも、もう何も怖くない。だってようやく、ようやく会えるんだから・・・!流れ星となった私は夜空を駆け巡る。お山のむこうの、遠い遠い君のもとへ。 たとえ何光年離れても、会いに行くって約束したから

 

髪、切ったんだね」撫でてくれる彼の手が、前よりも温かく感じた。ちがう、私のほうが冷たくなってしまったんだ。『君はかわらないね』そう言ってみたけど、やっぱり聞こえないか。告別式で、最後の別れを告げた。短くなった髪をなでると、彼女が悲しそうに笑った気がした。

 

世界が終わる三分前。君に電話をかけた。もちろんつながらない。君の家まで片道十五分。もちろん間に合わない。もうあきらめて目を閉じた僕に、息を切らした君が抱きついた。 残りカウント十秒前。君のぬくもりを感じたこの瞬間が、人生で一番幸せだったよ。

 




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